さて6月。今年も梅仕事の季節がやってきました。
例年、喫茶室用の梅シロップと、自家用の梅ワインを仕込んでいます。
今年はついに憧れの梅干し(干せなかったら梅漬け)にもトライしてみようと思います。
旧年の梅シロップ仕込み
梅ジュース用にはやはり和歌山産の南高梅が香り高く、果汁も多く、
エキスが抜けた後の実をジャムにしても美味しくて、やっぱり一番かなぁと思います。
(梅干しにするならきっと、藤五郎や白加賀もいいですね☆)
その南高梅が、今年はかつてない不作なのですって。
詳細は和歌山の梅農園の後継者たち「梅ボーイズ」のサイトをご覧ください⇒ 🌸
「収量が例年比で5割ほど減少する可能性が高いと考えています。梅の収穫量が全都道府県の64%を占める和歌山県で不作が起きると、全国で梅の価格が高騰します。JA紀南によると、南高梅の生産予想量は例年の約6割とのこと」
受粉を担ってくれるミツバチの減少については、
天候のみならず農薬の影響を指摘する別方面からの発信も気になっています。
「梅ボーイズ」を知ったのは、
今年6月1日に施行された食品衛生法の改正に関する情報の中でした。
ご存じでしたか?
製造条件が厳しくなることで、農家の方々が家庭で作ってきたような昔ながらの漬物の製造販売が規制される ⇒
梅干しについても、多くの高齢生産者は設備投資ができず廃業せざるを得ないという実態がある、という発信で、
例えば高知県では150名が廃業という報道を梅ボーイズがポストしていました。
冒頭しか読めませんが⇒★
私は塩と紫蘇だけで漬けた梅干が好きで、産直のお店で買うことが多いです。
そういう梅干しは、スーパーにはほとんど売られてないですね。あったらむしろ高級品。
多くはアミノ酸、酸味料、甘味料、着色料、いろいろ入っています。
特に「低塩」をうたったものは、保存のための添加物も加えてあります。
余談ですが、キムチもそうですね。
スーパーで、アミノ酸を加えてないものを探すのは極めて困難。
私が日常的に見る範囲では1社しかないと思います。
いかにも手作り風で本場らしさを感じるパッケージでも、アミノ酸が添加されていて残念。
本来、発酵食品は天然のアミノ酸や乳酸による旨味の塊であるはずなのですが。
米菓の類いもそう。
シンプルなものは、いつの間にか本当に少なくなりました。
なるべく余計なものが添加されていない商品を買って、支持を表明。
添加物に関しては、個人生産者だからいいということもなく、
農家のおかあさんたちも案外、味の素が好きな方もいるのかもと思うフシもあります。
梅干しではないのですが、売り場の一角で「この漬物は5月末に販売を終了します」
のお知らせを見かけて、ああコレだ、、、と、
では最後に買わせていただきましょうかと思いきや、
原材料に「アミノ酸」と書かれていたので残念ながら買うのをやめたということもありました。
新潟市内のスーパーや産直で販売されています。
(この時はつぶれ梅のパックを買いました)
このたびの食品衛生法改正もクリアされたとおぼしき生産者さん。
ある段階でパッケージが変わったので、その頃、思い切って設備投資をされたのでしょうか。
かつては新潟本町商店街で、おとうさん、おかあさんが、梅干しの甕を並べて、
暑い日も寒い日も商いをしておられました。
その頃の思い出を書いたまま未公開だったのを後日アップします。⇒★
こちらは昨年の梅仕事と白十字(ハクジュウジと呼んでいるドクダミ)
の仕込みが重なった時の画像。
ああ、色味がさわやか。
うっとりする香りの記憶もよみがえります。
白い花を摘んで、洗って、乾かして、、、という作業はたのしいのですが、
ドクダミ化粧水(夏の肌のかゆみや虫刺されにも)は、
2年続けて作ったらストックが溜まってしまったので、今年は一回お休みしようかな、と。
咲き始めた花と、他のやるべきことと見比べて思案中。