『児童養護施設で暮らすということ-子どもたちと紡ぐ物語』
楢原真也(日本評論社・2021)
図書館の返却棚で目に留まった1冊。
1月の、とある方※との会話から、こころに留め置いていたテーマ。
そして読了後、わずか数日のところでその方※のインタビュー記事(下記)を偶然、目にするという…
ミラクル、健在。
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「親となり家となる。子どもたちの長い人生と共に歩む児童養護施設「双葉寮」の日常」
(2022/2/16)★
冒頭の「とある方※」というのは、記事の中で施設を紹介しておられる寮長・林さん。
日頃はほとんどお仕事の話はされないのですが、1月にお会いした時には、施設のことやそこで暮らす子どもたちのことを、地域の方々に、タブーにするでなく(といって踏み込むでなく)やわらかに、自然に知ってもらうことが、子どもたちが社会に出て行くときの下地としても必要だと感じておられることを、ぽつりと話してくださって、
こういうことだったのかなと、
槇原さんの著書と併せて、インタビューを拝読できて良かったです。
しかもなんてしっかりした記事!と思ったら、
ライターは松丸亜希子さん、写真は池戸煕邦さん、
「長岡の希望」とも呼ぶべきおふたりによるもので納得でした。
学生時代に実習をさせてもらった二つのうち、
実はひとつが児童養護施設(児童福祉士)、もうひとつが美術館(学芸員)でした。
なにがどうつながっていくかわかりませんが、
気になる方へと歩んできた道が、どこかで全てつながっていくと感じる人生後半。
でも、気になる方へ、なんてふうに歩んでこれたのは、確かな存在の大人たちが見守ってくれていたお陰にほかならないと思っています。
応援するだけでなく、反対すること、
飛び出した背中を遠くから見守ること、
安心して帰ることのできる場所で居てくれること、
あたたかく迎えてくれること、、、
全ての子どもたちに、あってほしいもの。
児童養護施設では槇原さんや林さんのような方々がそれを担っておられることを垣間見た書籍と、「な!」のレポートでした。