追悼

2020年4月27日
画家・井田英夫さんが闘病の末、旅立たれました

慕う方々が作成してくださった特設「井田英夫ウェブサイト」からも
井田さんの大きさ(体格もとってもおおきい方なのですが)
不在の大きさ、画家として世にもたらしてくれたものの大きさを
改めて感じています

                                


闘病にはお疲れ様と言いたい

出会えたことに感謝したい


それでも、

幾晩明けても思うのは


夢であったなら、、、、、、


ということで


捧げる言葉を探しあぐね、
また深い穴の前で立ち尽くしてしまいそうになるのですが

何度も書き直した、ことのはたち

今日は青空に放ちます




「五頭山」
(2012)


しっかり歩き、

元気に登り、

過ぎゆく季節を愛で、

井田さんのように魂宿る絵を描く作家たちの世界に心を浸し、


途中、途中で、不意に井田さんや、先に旅立ったひとたちを思い出して

目の奥がぎゅっとなりながら



手を、足を、頭を、
自分のために、自分の成すべきことのために、誰かのために
動かしたいと思います


でも、
ことのほか、がんばろう、などとは思わないことにします


どなたも、どなたも、
このようにして生きてきた中で、出会えたひとだから


井田さんと、井田さんの作品と、
こんな風にして、かけがえのないものとして、出会えるなんて


この道を選ばなかったら
きっと、なかったことばかり


そのときの一生懸命で
疲れたら休んで
ダメな自分も
遠回りの道もたのしんで


晴れたら遠くの山の頂を眺めます


井田さーーーーーん



「2月27日」
(2018)



絵はいいですね


前とは違うこころもちで
そんなふうに思えるようになったのは
井田さんと出会ったお陰でもあります


出会ってから僅か3年足らず

アートつながりのたくさんのお知り合いがいらっしゃる中に、突然舞い込んだような私にも
同じように、昔から知っているようなちかしさを感じさせてくれた井田さん


私たち夫婦共々、お慕いしながら

いつか、たびのそら屋でも個展を開催させていただけたらいいな、と

はるか遠くの頂を眺めるような気持ちで
願っていました




2019.7.22 
新潟絵屋さん「井田英夫 展」にて

私の服もシマシマで
図らずもおそろいになってうれしかった日




折々に下さったお便りやメールで、
次回(の帰省時)こそ訪ねますと、気にしてくださる井田さんに

どうぞご無理なく、また絵屋さんで会えたらそれで、
とお伝えしていたのでしたが

昨年9月の「小松弦太展」に、お友達と一緒に訪ねてくださったこと、
本当にうれしかったです


帰省した折は、庭や家の片づけをしています、とおっしゃっていたその意味を、
先走りして深く考えないようにしていましたが、

ひとつひとつの行動が、ちからを振り絞ってしていたことに違いなく、

たびのそら屋を訪ねることも、果たしたいことのひとつに思ってくださっていたこと、
長い移動でお疲れだったでしょうに、展覧会をじっくりと楽しんでくださったこと、
会場がいつになく狭く感じて、たのしかった時間を、

何度も大切に思い返します



2019.9.7

井田さんのお友達さま
井田さんをお連れしてくださって、同じ時間を過ごしてくださって
本当にありがとうございました